日本語教師の働き方の一つに「オンライン日本語教師」があります。
コロナ以降、オンラインでレッスンができるよう整備された学校もあり、現在も、多くの学校でオンライン授業が取り入れられています。
そのため、日本語教師の求人でもオンラインレッスンを担当する物も多く見かけるようになりました。
そこで、今回は、オンラインで日本語教師をしたい人向けの内容となっています。
末尾には、私のリアルなオンライン日本語教師での収入も大公開していますので、気になる方は、是非最後まで読んでみて下さい。
【こんな人に読んでもらいたい】
オンライン日本語教師として活躍したい人
オンライン日本語教師の働き方を知りたい人
実際どのぐらい稼ぐことができるのか知りたい人
日本語教師未経験や無資格で働きたい人
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オンライン日本語教師は未経験でもOK?
結論、未経験でもOKとしている学校もあります。
もちろん、経験者の方が優遇される可能性は高いですし、求人に「日本語教師歴〇年以上」などの表記がある事もあります。
未経験の方にやさしく対応してくれる学校や企業が多いと思います。
「未経験だから…」と焦り過ぎる必要はないです。
みんな未経験の時があったので、同じです。
日本語教師養成講座に通っていた人は、恐らく教壇に立って教える方法をたくさん学んだと思いますが、オンラインは教壇に立つとのでは、感覚が異なりますし、基本的なPCスキルも必要になります。
オンラインでレッスンをする場合は、パワーポイントの共有など必要な事もありますので、スムーズにレッスン内で使いこなすのには、少し経験が必要かもしれません。
ただ、会話レッスンだと、そんなに共有する資料等も無く、学習者さんと日本語でたくさん話す事がメインになりますので、まずは、オンラインという環境に慣れるという意味でも、会話レッスンからスタートしてみるのもいいでしょう。
学校や企業によっては、未経験でもしっかりと研修がある学校(または企業)もあるので、そんな求人を見つけたら、是非応募してみましょう。
中々、オンライン日本語教師の研修を受けれる機会が少ないので、ラッキーです!
資格なしでも大丈夫?
現在、日本語学校や企業に登録して日本語教師として働く場合は、資格が必要になる事が多いです。
特に、留学生を対象とした日本語学校では、資格が必須です。
無資格で日本語教師をしたいのであれば、完全個人で活動した方が良いかもしれませんが、ただ、既に多くの有資格の日本語教師がいる中、資格がないと、中々レッスンを持てない可能性があります。
資格なしでオンライン日本語教師をしたいのであれば、求人を見つけるというよりも、自分でプラットフォーム等に登録して、個人で活動していく方が良いと思います。
しかし、この方法でも、有資格の日本語教師の方が多く存在しますので、その方々に勝てる何かが無いと、生徒獲得は難しいと思われます。
2024年11月から日本語教師の国家資格「登録日本語教員」が開始されています。
今後の事も考えるのであれば、資格取得することをおすすめします。
オンライン日本語教師の始め方
まず、オンラインですので、必ず必要な物は、PCとインターネット環境です。
これが無いと始まりませんよね。
パスコンはノートパソコンでも全く問題ありませんが、あまり小さいと、資料作成時に少し不便になりますので、可能であれば、一定の大きさ以上の物がおすすめです。
そして、インターネットですが、Wi-Fiでも良いのですが、万が一回線の調子が悪いなどの事を考えると、優先LANに繋げるようにしておけると更に◎です。
先生という立場になりますので、自分のインターネット回線のせいでレッスンができなかったという事を避けなければいけません。
それでも、ネット回線の調子が悪くレッスンができないという場合は、スマホのギャザリング機能を使ったり、何かしら応急処置ができる状況を整えておく必要があります。
どうしても、何をやってもダメだという場合は、学校に連絡をして代講を頼むか、その日のレッスンを別日に振り替えるか、直ぐに対応をしましょう。
極力、生徒さんに迷惑をかけないようにしなければいけません。
オンラインレッスンでは、生徒さんはスマホからレッスンを受けている事もありますが、先生は必ずパソコンからするようにしましょう。
自分の顔がしっかり映り、共有資料等もキレイな物にしておく必要があります。
また、急な事にも迅速に対応できるように、学校の連絡先などすぐに確認できるようにしておく事をおすすめします。
オンラインレッスン①学校や企業に登録する
オンライン日本語教師として始めるには、まずは、学校や企業に日本語教師として登録して、そこから生徒さんを紹介していもう流れが、誰でも始めやすいと感じます。
学校や企業によっては、オンライン日本語教師でも、正社員や非常勤講師の様な扱いとなる場合もありますが、業務委託としている所が多い印象です。
【レッスン開始までの簡単な流れ】
①求人に応募する
↓
②面接を受ける(オンライン)
↓
③採用となれば、契約書にサイン
↓
④自分の働ける日時やレベルに合った生徒さんを紹介される
※すぐに居ない場合は、待機となる事もある
↓
⑤生徒さんとマッチすれば、レッスン開始
生徒さんは、学校や企業から紹介されるので、もし適した生徒さんがいない場合は、レッスンはできず、待機となってしまいます。
私の経験上、ある企業に日本語教師と登録した後、生徒さんを紹介されたのが数か月後という事がありました。
正直、もう当てにしていなかったので、別の学校のレッスンを多く持っており、その企業から紹介された生徒さんのレッスンは受け持てませんでした。
なので、面接に受かったからすぐにレッスンができるという訳ではない場合もありますので、この点ご留意ください。
たくさん紹介してくれる学校ですと、割とフルタイムな感じでレッスンを受け持つこともできますが、あまり紹介知れもらえない事もあります。
たくさんレッスンを持ちたい方は、何校(何社)か掛け持ちしてみても良いと思います。
オンラインレッスン②個人でサイトに登録する
語学プラットフォームに登録して、レッスンを行う事もできます。
この場合は、無資格未経験でも、割と誰でも登録できます。
たくさん生徒さんを集めるには、人気講師とならなければいけないので、少し時間がかかると思います。
また、上手く軌道に乗らない場合は、一向に生徒来ないという状況も考えられます。
ただし、レッスン内容・時間帯・料金など全て自分で決めることができるので、自由度は高いです。
英語など、語学ができる方は、語学力も活かして、多言語で自分のアピール文を作るとより多くの人に見てもらえる可能性が高まります。
プラットフォームでレッスンをするのは、割とハードルが低く、誰でも始めやすいですが、すでに多くの日本語教師の方が登録されいますので、どの程度学習者さんをゲットできるか不明瞭です。
安定を求めるなら、学校や企業に登録して、オンラインレッスンをした方がいいです。
求人はどこで探すの?
求人は、ネット上にたくさん出て来ますので、ご自身で色々見てみると良いでしょう。
先に少し記載した通り、オンライン日本語教師としての雇用形態や働き方はいくつかありますので、それも合わせてご紹介します。
業務委託
オンライン日本語教師として働く場合は、多くの学校や企業で用いられているのが、業務委託です。
フリーランサーや個人事業主の様な感じでの契約となり、所得税は20%引かれます。
ただし、年末調整で払いすぎている場合は、調整されますので、ご安心ください。
多くの場合は、継続的に生徒さんを紹介してくれたり、長期的にオンライン日本語教師として働いていれば、より多くの生徒さんを受け持てたりしますが、あくまでも登録制講師であるため、マッチした生徒さんが居なければレッスンはできません。
正社員
稀に、オンライン日本語教師でも正社員として採用されるケースもあります。
日本在住の方であれば、雇用保険等も適用されますが、海外在住の場合は、適用外ですので、ご注意ください。
しかし、オンライン日本語教師の正社員採用は、かなり希ですので、あまり期待しない方が良いです。
また、オンライン日本語教師の正社員として採用される場合は、土日祝日、平日夜などにも働けることが条件に入っていたりします。
こういった求人に出会った際は、採用条件をよく見てから応募しましょう。
副業やアルバイト
オンライン日本語教師は、副業やアルバイトとして行っている人が多くいます。
平日は会社員をしていて、週末のみオンライン日本語教師をしていたり、子どもの世話や介護があるので、週に数回程度のみレッスンをしている方など、たくさんいます。
オンライン日本語教師でのみで生活をしていくには、かなりレッスンを持たなければいけませんが、副業やアルバイトと言った感じで行うには、レッスンは24時間行えるため、割と最適だと思います。
更に、海外に住んでいる方は、時差を有効活用して、日本時間の早朝や深夜帯にもレッスンができるので、割と重宝されたりします。
実際、私も、日本時間の夜以降のレッスンが多く入っており、日本に住んでいる方で、仕事終わりに日本語のレッスンをしたい人を受け持っています。
オンラインなので、生徒さんも日本以外の国に住んでいる事も多いため、レッスンは24時間行うことが可能です。
副業やアルバイトとして、スキマ時間を有効活用することもできます。
【大公開】リアルな収入はどのぐらい?稼げるの?
ここまで、オンライン日本語教師について説明してきましたが、皆さん気になるのは、一体いくらぐらい稼げるのかという点ではないでしょうか。
正直、オンラインレッスンでは、かなり単価が安く設定されている事も多くあります。
あまりにも安すぎる単価の場合は、応募を見送った方が良いと思います。
レッスンをしてもしても、全く稼げず自分のモチベーションが低下する可能性があります。
もちろん、稼ぐことが目的ではない人が多いのですが、それでも、あまりにも安いとやる気を失いやすいです。
私の今までの感覚としては、時給が1000円を下回る場合は、一度応募を検討し直した方が良いと思います。
母体の学校や企業が日本に無く、中国など海外にある場合、その国での時給換算になっている事があり、日本円で考えると安くなってしまっているようです。
長くなりましたが、ここで私の今までのオンライン日本語教師でのスケジュール&収入をご紹介します。
【仕事内容】
①オンラインレッスン(A社とB社)
②教材作成(A社)
③記事作成(B社)
【オンラインレッスンのスケジュール】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
A社 | 5コマ | 7コマ | 5コマ | 7コマ | 5コマ | 8コマ | 休み |
B社 | 1コマ | 1コマ | 2コマ | 休み |
A社:1コマ50分 B社:1コマ60分
【報酬】
レッスン:25万程度/月(2社合計)
教材作成:3~4万円程度/月
記事作成:1万円程度/月
合計:30万円前後/月
A社B社共に、オンラインとしては割と良いコマ給を頂いていました。
ただ、これだけのレッスンを行っていたので、空き時間は次の授業準備に追われ、休みの日曜日もずっとレッスンの事を考えていました。
どっぷり日本語教師として働いていて、こんな感じです。
あくまでも私の事ですが、これを参考に、オンライン日本語教師としてどのぐらい稼げるのか、自分の働ける時間を踏まえて検討してもらえると幸いです。
まとめ
今回は、オンライン日本語教師としての働き方・収入についてご紹介しました。
コマ数をたくさん持てれば、在宅でもそれなりに稼ぐことはできます。
ただ、そもそも日本語教師という職業自体、たくさん稼げる職業ではないので、そこは十分念頭に置いておいてください。
また、未経験や無資格の場合は、やはり少し不利になる場合があります。
より安定を求めるのであれば、最初からオンラインで教えるというよりも、学校で教壇に立つ経験を少ししたのち、オンラインへ転換していく方が、安定した収入を得やすいです。
国家資格化することにより、今後どの程度給与の変化があるのかどうか分かりませんが、レッスンをする以外にも、教材作成や日本語関連の記事執筆等の仕事もしてみるのも良いかもしれません。