突然ですが、皆さんフリートーク得意ですか。
正直、フリートークって日本語教師の力と言うよりも、コミュニケーション能力が高い人の方が有利になるのでは、と感じる時もあります。
最初の頃は「趣味は何ですか」「どんな所に住んでるんですか」などたくさん聞けることがあるのですが、一定期間経つと、だんだん聞く事が無くなって来るんですよね。
また、学習者さんによっては、あまり自分の事を話したがらない人も居て、地味に日本語教師の方が困っている点だと思います。
特に、フリーランス日本語教師の方は、相談したりアイディアを貰う相手(学校や他の日本語教師の方)などが身近に居ない可能性がありますので、一人で悶々と悩んでしまったりしているかもしれません。
そこで今回は、初級・中級・上級・その他と4つに分類して、フリートークネタを100個ご紹介します。
これが全てではないですし、多少内容を変更してもOKですので、何か参考になれば嬉しいです。
エクセルデータの無料ダウンロードもできます。
【こんな人に読んでもらいたい】
フリーランス日本語教師の人
フリートークネタに困っている人
レッスン始めのウォーミングアップで悩んでいる人
フリートークとは?
日本語のレッスンにおけるフリートークとは、学習者が自由に日本語で会話をする時間や活動のことを指します。
通常、教師は特定のトピックやテーマに沿った質問や話題を提供し、学習者はその質問や話題に基づいて自由に会話をします。
フリートークは、学習者が日本語を使ってコミュニケーション能力を向上させ、リアルな会話の状況に慣れるのに役立ちます。
自分の興味や経験などの話題で他の学習者や教師との対話を楽しむ事が主な目的です。
これにより、自然な言語の使用やコミュニケーションスキルの向上が促進され、また、学習者が日本語を使って話しし、他の学習者との関係を築く機会でもあります。
教師はフリートーク中に生徒たちの発言をサポートします。
必要に応じて、教師はフリートーク中に学習者の会話を促進するために、適切な質問やフィードバックをしたりもします。
フリートークの必要性
フリートークは必ずしなければいけない物ではありませんが、もし時間がある様であればアイスブレークとして取り入れるなどしても良いです。
フリートークのメリットを4つ挙げてみました。
①コミュニケーションスキルの向上
フリートークは、学習者が日本語を使えるとても良い機会です。これにより、学習者はリスニング、スピーキング、および会話のスキルを向上させることができます。
②自然な言語の使用
フリートークは、テキストや文法のルールに捉われず話す良い機会です。日常的な会話や実生活で使われる表現や言い回しを学ぶことができます。
③自己表現の機会
自分の考えや感情を日本語で表現し、他の学習者と意見を交換できる機会です。学習者の自己表現能力が向上し、日本語でコミュニケーションへの抵抗を軽減させる効果があります。
④語彙や表現の習得
フリートークでは、学習者が新しい単語や表現を知ったり、使ったりできるチャンスです。通常のレッスンでは使わない様な言葉や単語を投げかけてみるもの◎です。
フリートークの際の注意点
フリートークだからと言って、日本語教師は何もせず居るだけではダメです。
ある程度、教師が介入する必要があります。
また、プライベートレッスンでは、教師は学習者がたくさん話せるように誘導する必要もあります。
グループレッスンとプライベートレッスンでは、少し状況が異なります。
【グループレッスンの場合】
人数が多い場合は、グループ分けをする必要があります。多くても4~5人程度で分けれると良いです。
また、可能であれば国籍はできるだけ異なるように分けましょう。
同じ国籍の人ばかりいると、日本語ではなく母国語で会話をしてしまう恐れがあります。
【プライベートレッスンの場合】
学習者と一対一の場合は、教師が聞き役になれると理想的です。
レッスンの様に、学習者が聞き役では、フリートークの意味が無くなってしまいます。
フリートークの際は、学習者が一言でも多く話せるように誘導できると◎です。
どちらにも共通して言えるのが、「①適切な話題の提供②異文化の尊重③時間管理」です。
フリートークの話題が、センシティブ過ぎたり、ある特定の人・物・国などを攻撃する恐れのあるものは避けた方がいいです。
また、盛り上がり過ぎて時間がオーバーになり過ぎるのも気をましょう。
特に、レッスン前のアイスブレークとしてフリートークを用いる際は、レッスンがありますので、ある程度で切り上げる必要があります。
間違いの指摘について
フリートークの際、文法や言葉の選択の誤りが発生する可能性があります。
その際、日本語教師は注意するのかしないのか、ここが少し難しい点です。
個人的には、フリートークの際は100%全ての間違いを指摘する必要はないと思います。
【指摘する時に心がけると良い事】
- 間違いはレベル相当なのか
- 意味は通じるのか
- 学習者のメンタルの配慮
その間違いによって、意味が変わって来たり、既に既習済みのものであれば指摘して良いと思います。
ただ、学習者のレベルによっては、少し違っていても指摘しなくても良いかもしれません。
また、指摘する際、大勢の前で指摘すると、傷ついてしまう学習者もいるかもしれません。
そんな時は、そっと近くに言ってこそっと伝えてみても良いかもですね。
フリートークのネタ
それでは、ここからは、初級・中級・上級・その他の4分類に分けて、フリートークのネタをご紹介します。
初級だから中級で使って行けない、上級だから初級で使えないという事はなく、使えそうなものは、学習者のレベルに応じて内容を少し変更してみて下さい。
また、この通りに使わなくても、これがヒントになり、別のより良い話題が見つけられたら、それももちろOKです。
いずれにしても、何か助けになると嬉しい限りです。
初級
- 自己紹介
- 家族や友達について話す
- 好きな食べ物や飲み物について話す
- 日常生活のルーティンについて話す
- 趣味や興味があることについて話す
- 好きな映画やテレビ番組について話す
- 学校や仕事について話す
- 休日の過ごし方について話す
- 住んでいる場所や街について話す
- 最近の出来事について話す
- 買い物やショッピングについて話す
- 旅行や観光について話す
- お気に入りの季節や天気について話す
- 運動やスポーツについて話す
- 音楽や歌手について話す
- 動物やペットについて話す
- 健康や体調について話す
- 車や交通手段について話す
- 趣味の写真撮影について話す
- 料理やレシピについて話す
- 読書や本について話す
- ハロウィンやクリスマスなどのイベントについて話す
- お祭りや祝日について話す
- 日本語学習の方法や経験について話す
- 趣味のゲームや趣味について話す
- スマートフォンやテクノロジーについて話す
- インターネットやSNSについて話す
- お気に入りのアプリやソフトウェアについて話す
- 日本の文化や習慣について話す
- ファッションや服装について話す
中級
- 最近のニュースや社会問題について話す
- 映画やドラマの感想やレビューをする
- 旅行先や観光地の経験を語る
- 外国の文化や習慣について話す
- 趣味や特技について話す
- ビジネスや仕事について話す
- 経済や投資について話す
- 健康やフィットネスについて話す
- 環境問題や持続可能な生活について話す
- テクノロジーや最新の電気機器について話す
- 教育や学習方法について話す
- 社会的な問題や人権について話す
- 文化交流や国際関係について話す
- 未来の夢や目標について話す
- 職業やキャリアについて話す
- 趣味の料理やレシピを紹介する
- 趣味のアートやクラフトについて話す
- 外国語学習や語学留学について話す
- スポーツやアクティビティについて話す
- 人間関係や恋愛について話す
- 本やマンガの感想やレビューをする
- 音楽やコンサートの体験を語る
- 睡眠やリラクゼーションについて話す
- 旅行や移住の計画について話す
- グルメや料理のレシピを共有する
- ファッションやスタイルについて話す
- 美容や健康について話す
- 家庭や生活環境について話す
- 科学や技術の話題について話す
- 趣味の写真撮影や映像制作について話す
上級
- グローバル化と文化の影響について議論する
- 社会的不平等や人権問題について話し合う
- 人工知能や機械学習の将来について予測する
- デジタルプライバシーやセキュリティの重要性について語る
- テクノロジーと社会の関係について考察する
- 新型コロナウイルスパンデミックの社会への影響について話し合う
- 未来のエネルギー政策について議論する
- 文化多様性と社会的包摂について考える
- サステナビリティと環境保護のための取り組みについて話し合う
- ライフバランスとワークライフの調和について考える
- ライフハッキングや時間管理の戦略について話し合う
- 未来の労働市場の変化について予測する
- 社会的責任と企業の役割について話し合う
- デジタルデトックスとメンタルヘルスの重要性について語る
- サイバー犯罪とオンラインセキュリティのリスクについて考察する
- 複雑な倫理的問題についてディスカッションする
- 未来の教育システムと学習方法について考える
- 都市化と地方の問題について議論する
- デジタル経済とデジタル分断について考える
- インフルエンサー文化とソーシャルメディアの影響について話し合う
- バイオテクノロジーと倫理的ジレンマについて考える
- 宇宙探査と宇宙開発の未来について予測する
- グローバルウォーミングと気候変動の影響について考察する
- 人類の未来とテクノロジーの進化について話し合う
- 文化遺産の保護と文化的多様性について考える
- アートとテクノロジーの融合について議論する
- 健康科学と予防医学の進歩について考える
- 未来の交通システムとモビリティについて予測する
- イノベーションとクリエイティビティの関係について考察する
- インターネットの未来とデジタルコミュニケーションの進化について話し合う
その他
- 夢や目標について語る
- お気に入りのアクティビティや趣味について話す
- 非日常的な体験や驚くべき出来事について話す
- 恐怖体験や怖い話を共有する
- 好きな引用文や格言について語る
- 意外な事実やトリビアについて話す
- 芸術作品やアートについて語り合う
- 自分のライフハックや効果的な時間管理について共有する
- 記憶に残る旅行や冒険のエピソードを語る
- 人生での成功や失敗についての洞察を共有する
何か良い物はありましたでしょうか。
是非、参考にしてください。
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その他のアイスブレーク
フリートークも、レッスン前のアイスブレークとして行うことができます。
アイスブレークは通常5分~10分程度ですので、長く時間がかかるものはできませんが、レッスンをする前にウォーミングアップとして行うと効果的かと思います。
私は、下記の様な事も取り入れたりしています。
①ゲーム
ゲームは基本、グループレッスンの際に行いますが、「伝言ゲーム」「カードゲーム」「絵描き」など行っています。
「絵描き」は、1人好きな絵を描いて何かを当てたり、既にお題を用意して、それを見て絵を描いてもらったりなど、バリエーションは色々考えられます。
カードゲームは、100円ショップに売られている、日本語のかるたを使った事もあります。
割と100円ショップには、お宝(?)があるので、気になる方は、探してみて下さい。
②簡単な文作成
これも色々とバリエーションはあります。
単語を用意して、それを使って文を作ってもらうのもOK。
1人が作った文を、どんどん長くしていくものOK。
難しい言葉は使わず、簡単な言葉のみで行えると、学習者も楽しんでストレスが少なくできると思います。
③学習者同士でQ&A
プライベートレッスンの場合は、教師と学習者一対一なのでできませんが、グループレッスンであれば、一人ずつ、答えて、次の人に質問をしてを繰り返していくゲームです。
同じ質問はできるだけ避けるようにして、学習者同士でQ&Aをしてもらいます。
その時、教師は、分からなさそうだったり、言いずらそうな雰囲気を感じたら、助けるように注意しておく必要があります。
まとめ
今回は、フリートークで使えるネタ100個をご紹介しました。
昨今は「AI」技術も進歩してきていますので、中級や上級者であれば「AI」に関する話題を投げかけてみても面白いかもしれませんね。