フリーランス日本語教師となると、生徒さんありきのレッスンなので、先生が生徒さんの都合に合わせがちな部分があると思いますが、私の今までの経験上、最低限のルールは決めておいた方が良いと強く感じています。
ルールで縛り過ぎると生徒さんが離れてしまう可能性があり、あまり先生側が強く言えない事も多いかと思いますが、私の考えでは、全ての生徒さんを公平に対応するためにも、最低限のルールは必要だと思います。
そこで、私がフリーランス日本語教師になってから、よりきちんと決めているルール5つをご紹介します。
【こんな人に読んでもらいたい】
- フリーランス日本語教師になりたい人
- 生徒さんとのトラブルを避けたい人
- 生徒さんとの対応で困っている人
はじめに
始めに理解していただきたことは、ここで紹介する事が絶対必要な訳ではありませんし、これが全てではありません。
日本語教師の方でも、生徒さん主体で多少振り回されてもいいという方には、必要のない事です。
しかし、フリーランスだからこそ、ある程度しっかりとルールを作っておく事は今までの経験上、必要だと感じています。
ご自身が必要だと感じる事のみでも十分ですので、何か少しでもヒントになれば幸いです。
尚、今回は、オンラインレッスンを想定した内容になっています。
対面レッスンの場合は、少しそぐわない内容になっている可能性がありますので、ご了承ください。
ルール①遅刻
個人的には、遅刻する事自体は、相都合もあると思うので、それ自体がダメという考えではありません。
ただ、毎回大幅に遅刻するのは、少しどうかなと感じます。
何分の遅刻まで待つのかは、事前に決めておいても良いと思います。
確かに、その時間は、その生徒さんのために割いているので、何分遅刻しても良いのかもしれませんが、先生としては、一体いつ来るのか来ないのか、分からないままずっと待っていなければいけません。
1回や2回ならいいですが、人によっては、毎回大幅に遅刻する人がいるので、事前に何分以上遅刻した場合は、レッスンはキャンセル扱いとするなどのルールは決めておいても良いと思います。
【私の場合】
事前に遅刻する連絡があれば、時間変更などで調整をしますが、連絡なしの場合は、15分待っても来なかったら、キャンセル扱いとしています。
もちろん、レッスン料もかかります。
ルール②延長
こちらは、先ほどの遅刻の件と繋がるのですが、生徒さん都合で遅刻した場合、その分、延長するのかしないのか、ここもルールを決めておくと良いと思います。
良心的には、10分ぐらい延長してもいいかな?と思うかもしれませんが、これを1人にしたら、他の人が遅刻した場合も、同じように対応しないといけなくなる可能性があります。
生徒さん全員に公平な対応をするためにも、延長の有無は、事前に共有しておくといいです。
次に続いてレッスンがある場合は、延長してあげたくてもできない場合もあります。
その場合、次回のレッスン時に延長するのかなど、細かいかもしれませんが、きちんと予想できる事は決めておくと良いです。
私は、基本的に延長しないというルールで行っています。
何故なら、私は、1レッスン分の時間のお金を頂いているのであって、遅刻で生徒さんが居なかった時間も、私は待機しているため、就業していたとみなしています。
ただ、遅刻の理由によっては、多少延長したり時間、少し長めにレッスンをしたりなど、柔軟に対応しています。
<下記の様な理由の際、延長をしました>
- アパートの電気点検日で停電だった
- 急にパソコンがアップデートを始めた
- 急用で帰りが遅くなった
- 時間変更を忘れていた(夏時間・冬時間)
ルール③キャンセル
こちらも、キャンセルはいつまでにするのか決めておいた方が良いです。
キャンセル料が無料なのか、かかるのかまで決めておきましょう。
お金の事なので、トラブルのもとになりかねません。
【私の場合】
キャンセルは12時間前までであれば無料。それ以降はレッスン料は頂くとしています。
これを決める前は、レッスン開始30分前ぐらいに、今日はレッスンできないから別の日にレッスンしてほしいなどと言われた事もあります。
ルールを決めるのは、日本語教師の方、ご自身が生徒さんに振り回され過ぎないようにするためでもあります。
ルール⑤教科書は買う事
「当たり前じゃん」って思う方も居ると思いますが、海外に住んでいる方で、購入が面倒で中々買ってくれない人は少なからずいます。
日本に住んでいる方であれば、本屋さんに行けばすぐに買えたりしますが、海外に住んでいるとネットで購入しなければいけず、つい後回しにしてしまう人がいます。
また、国によっては、購入後、手元に届くまで長時間かかる事もあります。
私の住んでいるイタリアでは、日本から取り寄せる場合、約1か月かかります。
そのため、レッスン開始前、もしくは初回のレッスン時に、教科書を購入する必要があるのであれば、必ず伝え、直ぐに買ってもらうようにしましょう。
手元に届くまで時間がかかる場合は、その間のみスキャンや画面共有などで教科書を共有してレッスンを進めていきます。
「教科書共有してくれるんだったら、教科書買う必要ないじゃん」って思う人も中にはいますので、100%共有するのではなく、一部は「ここは教科書が来てから勉強しましょう」などと言って、「やっぱり教科書買わなきゃだな」と思ってもらうようにした方が良いです。
ルール⑤極力スマホ禁止
生徒さんの中には、スマホで授業を受ける方がいらっしゃいます。
それ自体は全く問題ないのですが、画面が小さいため、パワポなどを共有したい際に、一部切れてしまったり、見にくいなどの問題が時々生じます。
この様な問題が起きると、そこで一旦レッスンがストップしてしまい、流れが崩れてしまうので、パソコンやタブレットなど、大きい画面でレッスンを受けてもらうようにお願いした方がいいのかなと感じます。
スマホでレッスンを受けていた方で、パワポの下部が切れていました。
しかし、私には、切れてしまっているという事が分からないため、そのままレッスンを続けていた所、途中で生徒さんから、文字が見えない所があると言われ、一体どこから見えてなかったのか分からず、最初のページから、見えてるか確認をしたことがあります。
まとめ
今回は、私がフリーランス日本語教師になってきちんと定めるようにしているルールを5つご紹介しました。
これが絶対ではないですが、何か参考になれば幸いです。