ここでは、サバイバル日本語教材【NIHONGO Fun&Easy】の使ったゼロ初級者向けのレッスン方法をお伝えします。
今までの経験を全て盛り込んでいますので、参考にしてもらえればと思います。
テキストを見ながら読むと、より分かりやすい説明になっています。
文末には、サブ教材がダウンロードできますので、必要に応じて使用してください。
【こんな人に読んでもらいたい】
- 初めてNIHONGO Fun&Easyを使う人
- ゼロ初級者向けのレッスンをしたい人
Unit7について
Unit7は「交通」に関するフレーズを勉強します。
フレーズは2つのみの、少し短いユニットです。
≪目標≫
目的地への行き方を聞けるようになる
ここでは電車に関する単語や地名が多いため、新出語彙は割と簡単だと思います。
ただ、ここで時間の読み方が少し出て来ますので、分や時間の言い方を少し練習しても良いと思います。
ユニットの最後にRemember and useというページがあるので、そこを活用して進めてもOKです。
Unit7Phrase1
フレーズ1は、「(場所)に行きますか」というフレーズです。
初めて「行きます」という動詞が出て来ますので、ここで覚えてもらえると質問以外でも使えう様になるかと思います。
ここのフレーズや単語をそんなに難しくなく、練習も割と簡単ですので、スムーズに進むことが多いです。
ここで聞かれる質問としては「あっち(over there)」と前のユニットで出てきた「あそこ(over there)」の違いについて、たまに聞かれます。
簡単に「あそこ」の方が丁寧バージョンです、と言った程度の説明でOKです。
何よりもゼロ初級レベルで大切なのは、簡単に説明できる事です。
余計な事をたくさん言うと逆に混乱を招きかねません。
Unit7Phrase2
フレーズ2は「(場所)までどうやって行けばいいですか」ですが、このフレーズを言うのが少し大変です。
新出語彙は、地名のみですので、特に難しい事はないですが、このフレーズをスムーズに言えるように、何度かリピートしてもらうと良いかと思います。
練習では、山手線周辺の簡単な路線図がありますので、それを見て、どうやって行けばいいかロールプレイをすると楽しいです。
地図上では、目的地まで色々行き方があるので、迷ってしまって、中々スムーズに進まない事があります。
学習者さんが、止まっている時は、言葉が分からなくて止まっているのか、それとも行き方を考えているのか、見極めて対応できると◎です。
Unit7Phrase3
フレーズ3は「AからBまでどうのぐらいかかりますか」というフレーズです。
ここでもフレーズが長いめなので、何度かリピートしてスムーズに言えるようになれるといいですね。
ここでは、時間の言い方が出て来ます。
学習者さんの様子を見て、フレーズ3に出てくるもののみ取り扱うのか、プラスして、分や時間の言い方もレッスンで取り入れるのか、判断するといいです。
ユニットの末にあるRemember and useのページに図もあるので、ここを使用するといいです。
「分」の言い方ですが、細かく伝えるとゼロ初級者にはハードルが高いと思われます。
そのため、この時点では5分おきの言い方を伝えるといいです。
「5」で終わる時は「ふん」、「10」で終わる時は「ぷん」と言った感じで2パターンに分けましょう。
それでも「20分(にじゅっぷん)」など小さい「つ」が入りますが、それでも、1分単位よりは、少しは簡単になるかと思います。
合わせて時間の言い方を伝える際、日本語は「AM/PM」が時間の前に来る事を伝えるとより◎です。
英語では「10:00 AM」ですが、日本語は「午前10時」となりますよね。
Dialogue(ダイアログ)&Listening
ユニット7のダイアログは、数字の言い方でつっかえてしまう人が続出します。
時間・円の言い方、読み方が分からず、スムーズに進まない事が多いです。
ダイアログを読む前に、数字の読み方のみ練習して、それからダイアログに入った方が学習者さんの負担が少なくてすむかもしれません。
音声は、データダウンロードもしくはオンライン上で聞く事もできます。
もちろん、学習者さんも無料で聞けますので、予習復習などで使ってもらう事もできます。
カレンダー関連の語彙について
ユニット7には、曜日・日にち・月などの言い方がまとまった表があります。
ここは、レッスンで触れても触れなくても良いです。
学習者さんの様子をみて、やった方が良いと思われれば、行ってみましょう。
ただ、日にちの言い方はかなり難しいので、行うなら、曜日(月曜日、火曜日…)・月(1月、2月…)あたりで、「あとは自習してね」ぐらいで十分だと思います。
文字学習について
NIHONGO Fun&Easyを使用している間に、理想としては、ひらがなとカタカナの勉強が終了する事です。
このテキストの後、どの教材に進むにしても、基本的には、文字が分からないと学習できませんよね。
ですので、この本を使用している間に、レッスン中5分程度でも文字学習時間を設けてみると◎です。
下記にて、無料でPDFデータがダウンロードできます。ひらがな・カタカナの練習に必要でしたら使ってください。
1 | ひらがな | |
2 | カタカナ |
無料サブ教材
NIHONGO Fun&Easyの単語のみを抜粋したPDFです。
フレーズと単語を覚えていれば、このシートを見て会話練習をしてみてもOKです。
単語に英語訳はないので、単語を覚えているかの確認でも使えると思います。
フレーズ1 | ダウンロード |
フレーズ3 | ダウンロード |
※フレーズ2は地名のみ(4つ)ですのが、割愛しております。
今後、ユニット12まで12回にわたりNIHONGO Fun&Easyの教え方ポイントを掲載します。
良かったら、全部に目を通してもらえばと思います。少しでも役に立つと嬉しい限りです。