先日、日本語教師の国家資格「登録日本語教員」の2024年(令和6年)の試験日が発表されました。
今後、留学生を対象として認定日本語教育機で日本語を教える際は、国家資格の保有が必須になります。
気になる方も多いと思いますので、現時点で分かっている情報を全て盛り込んでみました。
【こんな人に読んでもらいたい】
登録日本語教師になりたい人
日本語教師の国家資格に興味がある人
今後、日本語教師になりたい人
令和5年試行試験の結果
令和5年12月行われた、登録日本語教員の施行試験の結果が令和6年2月に発表されました。
実際にどんな試験だったのか、難易度はどうなのかなど見て行きましょう。
令和5年度日本語教員試験試行試験の概要
令和6年度以降の日本語教員試験の実施に向けて、試験の運営・実施を通して明らかになる課題の改善、試験問題の開発・分析・改善等を目的として実施するものとして行われました。
試行試験は、上述の目的で実施するものであるため、現段階では日本語教育を行うために必要な知識及び技能の有無を判定するものとしての妥当性・信頼性が保証されたものではないとの事です。
試験時間・問題数
試験は①基礎試験と②応用試験のどちらも行われました。
試験①(基礎試験)
基礎試験では、日本語教育を行うために必要となる基礎的な知識及び技能を区分ごとに出題、「必須の教育内容」から網羅的に出題されます。
区分 おおよその出題割合
(1)社会・文化・地域 | 約1割 |
(2)言語と社会 | 約1割 |
(3)言語と心理 | 約1割 |
(4)言語と教育(教育実習を除く) | 約4割 |
(5)言語 | 約3割 |
試験②(応用試験)
応用試験では、基礎的な知識及び技能を活用した問題解決能力を測定します。
教育実践と関連させて出題され、区分を横断する出題のため、領域ごとの出題割合は示されません。
応用試験の一部(音声問題)は、日本語学習者の発話や教室での教師とのやりとりなどの音声を用いて、より実際の教育実践に即した問題を出題し、問題解決能力や現場対応能力等を測定します。
結果の概要
協力者の内訳は下記のとおりです。
施行試験は、依頼が来たい人受けれたようです。施行試験の点数は下記のとおりです。
6~7割が平均点の様ですね。
また、日本語教師歴が長い人の方が得点が高いようです。
試験会場
施行試験は、下記の5か所で行われました。
令和6年に行われまる登録日本語教師の試験会場は、まだ発表されていませんが、似たような場所で開催される可能性はあるかもしれませんね。
全国5か所:仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
仙 台:TKP ガーデンシティ仙台
東 京:TKP 新橋カンファレンスセンター
名 古 屋:TKP ガーデンシティ PREMIUM 名古屋新幹線口
大 阪:TKP ガーデンシティ大阪梅田
福 岡:TKP ガーデンシティ博多新幹線口
令和6年日本語教員試験の試験日程
令和6年度の第一回日本語教員試験は令和6年 11 月 17 日(日)に行われます。
詳細については、今後発表予定です。
受験料
受験料は以下の通りです。
通常 (基礎&応用) | 18,900 円 |
基礎試験免除 | 17,300 円 |
基礎試験及び応用試験免除 | 5,900 円 |
どれに当たるは、ご自身が下記の図のどのルートになるかによります。
尚、出願の受付は夏頃に開始する予定との事です。
出題内容
出題内容の例として、施行試験で行われた問題の一部が公開されましたので、ここでも少し載せていきます。
詳しく知りたい方は、日本語教員試験試行試験 結果の概要 第124回日本語教育小委員会 (R6.2.22)をご参照ください。
出題内容サンプル・基礎試験
出題内容サンプル・応用試験
応用試験では、聴解問題もあります。
どうでしょうか。日本語教師養成講座の時に勉強した内容を問われているものもあり、正直、私自身、また勉強し直さないと合格できない気がします。
まとめ
今回は、日本語教師の国家資格「登録日本語教員」になるための試験の内容で既に発表されているものをご紹介しました。
日程:令和6年11月17日(日)
受験料:
通常 (基礎&応用) | 18,900 円 |
基礎試験免除 | 17,300 円 |
基礎試験及び応用試験免除 | 5,900 円 |
サンプル問題をみて不安に感じた人は、養成講座で勉強した内容など復習してみると良いと思います。
また、ご自身で勉強するのは自身が無いという方は、ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座に、新たに「必須の教育内容50項目」解説講座が加わりましたので、チェックしてみても良いと思います。
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