「ゼロスタートの学習者さんとの教材で迷っている」
「コミュニケーション重視のレッスンをしたい」
そんな方におすすめな教材があります。
それは、サンアカデミー日本語センターが開発した『にほんご だいじょうぶ』です。
この教材は、日本語を学び始めたばかりの人が、無理なく、そして楽しく学習を続けられるように工夫されています。
テキストはBook1とBook2があり、どちらもローマ字表記があります。(文法解説や新出語彙には英語もあります)
日常でよく使う場面を想定した会話や例文が豊富に盛り込まれているため、学習した内容をすぐに実践で活かすことができます。
また、文法や語彙の説明も丁寧で分かりやすく、さらに、音声教材も充実しているので、リスニングや発音の練習も効果的に行うことができます。
『にほんご だいじょうぶ』は、単に日本語の知識を詰め込むだけでなく、実際に使える日本語を身につけることを重視しています。
初級でも日本人とたくさんコミュニケーションを取りたい!という方には最適なテキストです。
【こんな人に読んでもらいたい】
- ゼロ初級者向けのテキストを探している
- ローマ字&英語表記があるテキストを使いたい
- コミュニケーション中心のレッスンをしたい

サンアカデミー日本語センターとは

サンアカデミー日本語センター(SANC)は、設立20年を迎え、米国イェール大学に語学留学校として認められた日本語学校です。
学校の目標は、学習者がコミュニケーションの達人になることとしています。
日本語が上手になるのはもちろんですが、円滑にコミュニケーションを取るには、文化の異なる相手を理解する力、自分の日本語力を補って意思の疎通を図るストラテジーが必要です。 この3要素をバランス良く伸ばすことがコミュニケーション力を短い期間で伸ばす最良の方法なのです。
(一部引用:サンアカデミー日本語センター(SANC)HPより)
『にほんご だいじょうぶ』はサンアカデミーの理念と学習方法を具現化した新しいタイプの初級日本語教科書です。
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『にほんご だいじょうぶ』について
『にほんご だいじょうぶ』はBook1とBook2の2冊で構成されています。
どちらも紙の書籍と電子書籍があります。
《Book1の目次》

- Unit 1:どうぞよろしく
- Unit 2:何ですか
- Unit 3:何時ですか
- Unit 4:買い物
- Unit 5:沖縄に行きます
- Unit 6:電話
- Unit 7:いただきます
- Unit 8:最高の日曜日
- Unit 9:それ、いいですね!
- Unit 10:どうでしたか
- Unit 11:休みたいんですが…
- Unit 12:私の育った町
《学習語彙数》
約500語
《想定授業時間数》
24時間
《到達レベル》
- 日常の様々な場面でその時点での日本語力で対応できる
- 自分の身の回りのことについて、ある程度説明できるようになる
- 日本語の基本文法(名詞文、動詞文、形容詞文)の知識がきちんと身につく
《Book2の目次》

- Unit 13:大好きです
- Unit 14:私、家族、仕事
- Unit 15:すぐ来てください!
- Unit 16:本当にありがとう
- Unit 17:私の国と日本
- Unit 18:できます!
- Unit 19:私の国のおすすめスポット
- Unit 20:気にしないでください
- Unit 21:忘れられない思い出
- Unit 22:どう思いますか
- Unit 23:もし魔法が使えたら
- Unit 24:おかげさまで上手になりました
《学習語彙数》
約500語
《想定授業時間数》
40時間
《到達レベル》
- さまざまなテーマについて、一貫性・結束性を持って語ることができる
- 実際場面で日本人と楽しくコミュニケーションができる
- 主要な初級文法がしっかり身につく
Book2では、Book1で身につけた日常場面での対応力をベースに、より幅広いコミュニケーション力と主な初級文法の習得をめざします。
「コミュニケーション積み上げ型」学習
『にほんご だいじょうぶ』は「文型積み上げ型」のテキストにあるような機械的な単純ドリルはなく、全部12ユニットで、始めから日本語を使って実生活で起こりうる課題(タスク)を行います。
最初から難しいタスクではなく、ユニット毎は3~7つのタスクがあり、一つの共通した話題や状況設定の中で、単純なタスク→複雑なタスクへと、流れに沿って取り組めるようになっています。
1ユニットで一つのエピソードを学習し、各タスク毎「コミュニケーションができた」と達成感を得ながら、コミュニケーション力を積み上げていくことができます。
常に、実生活では、どのような状況が起こるかを意識してレッスンをしていきます。
そのため、最初のユニット1でも、わざとネイティブの日本人が言いそうな事を先生が言って、学習者さんは全部分からなくても、キーワードを聞いて、答えていくという練習をしていきます。
限られた知識でも、コミュニケーションを諦めない力を身につけられるような工夫がされています。
※テキスト内には、「●×△」のような表示があり、これは、日本人が通常の速度で話したという状況を想定しています。ここは、全て分からなくもOKです。
文法と語彙の扱い
コミュニケーション中心だからと言って、文法や語彙を勉強しないわけではありません。
各ユニット内に文法説明(英語での説明)と語彙のページ(ローマ字と英語あり)があります。
また、「別冊」がとても充実しています。
- Strategies(ストラテジー):21の場面別生活情報・会話表現集
- Glossary(グロサリー):24のカテゴリー別単語集
例えば、「Strategies(ストラテジー)」の「バスに乗る」を見てみると、行き先やバス停を尋ねる表現や、降車ボタン、後払い、整理券の情報など、日本でバスに乗るのに必要な情報が掲載されています。
他にも「あいさつ」「用紙に記入する」「郵便局で」「電車に乗る」「買い物」「居酒屋に行く」など、日本で生活する学習者にとって、日常的に必要な情報がまとめられています。
音声ファイル
音声ファイルはダウンロード、またはジャパンタイムズの『OTO Navi』音声アプリ対応です。
『OTO Navi』とは、ジャパンタイムズ出版の書籍に付属する音声を聞くためのアプリです。(iOS/Android)
『にほんごだいじょうぶ!』Book1およびBook2に収録されている音声を聞くことができます。
詳細はコチラからOTO Navi|ジャパンタイムズ出版の音声アプリ
サンプル動画
『にほんご だいじょうぶ』を使ったレッスンのサンプル動画になります。
どの様に進めるのか、PPTはどう作ると良いのかなど参考になると思います。
文字学習補助教材
『にほんご だいじょうぶ』Book1を学習中は、ひらがな・カタカナの文字学習も同時に行うとより効果的です。
サンアカデミー日本語センターHPに補助教材が掲載されています。ココからチェック

学習する動詞の形
『にほんご だいじょうぶ』Book2では、動詞の活用も学びますが、難しい形や文型は学びません。
【学ぶもの】
- 動詞ぼグループ分け
- 辞書形
- ます形
- て形
- 可能形
- ない形
- た形
- 普通形
- 行為の授受 など
【学ばないもの】
- 自他動詞
- 受け身形
- 使役形
- 使役受身形
- 連体修飾節 など
尚、『にほんご だいじょうぶ』では、動詞の活用は辞書形から作るように学びます。
辞書形からの変換
日本語教師養成講座では、割とます形からの動詞の変換を学ぶのではないでしょうか。
しかし、辞書形から動詞の変換を学ぶテキストもあります。
例えば、初級日本語げんき[第3版] では、辞書形をベースとして動詞の変換を学んでいきます。


『にほんご だいじょうぶ』では、げんきの教科書よりも学ぶ動詞の形は少ないですが、同じ辞書形をベースとしたテキストです。
テキストによって異なるため、ます形からと辞書形から両方教えられると良いと思います。
漢字学習
『にほんご だいじょうぶ』Book2では、N5レベルの漢字93字の掲載があります。
テキストには、全てローマ字が振られているので、漢字が読めなくても進められますが、学習したいという方には、別紙にて漢字学習をすることもできます。
日本で生活している人であれば、書けなくても読めるようになった方が、日常生活がスムーズになると思いますので、学習者さんの様子を見ながら、進めてみても良いかもですね。
まとめ
今回は、サンアカデミー日本語センター(SANC)が作成した『にほんご だいじょうぶ』を紹介しました。
- 文字が読めなくても学習をしたい
- ゼロスタートのテキストを使いたい
- コミュニケーション中心のレッスンをしたい
- 多少、文型事項も学びたい
こんな要望に応えられる素晴らしいテキストだと思います。
興味があったら是非、使ってみてください。
\コミュニケーション中心なら/
