日本語教師と聞けば「教師」という名前が付いているだけに、教員免許があると有利なのか、あった方が良いのか、などと考える人も居ると思います。
実際はどうなのでしょうか。
私の知る日本国内、海外で活躍されている日本語教師の方を基に、実態を見て行きましょう。
【こんな人に読んでもらいたい】
- 日本語教師になりたい人
- 教員免許が必要か知りたい人
- 日本語教師の教員免許所有の有無を知りたい人
日本語教師は教員免許があると有利？
結論、日本語教師に教員免許は必須ではありません。また、教員免許があるから有利という訳でもありません。
日本語教師の求人にも、教員免許の有無についての記載は無く、また、持っていたとしても給料面でプラスになるような事も聞いたことはありません。
全ての実態を知っているわけではないので、100％否定はできませんが、私が知っている限り教員免許を持っているからと言って、有利になったという話は聞いたことがありません。
日本語教師の教員免許保有の有無
私の今まで出会った日本語教師の方の多くは、教員免許を持っていないです。
ただ、一部の先生は持っている人も居ます。
国語の教員免許資格取得
日本語教師で教員免許を持っている人では、国語の教員免許資格を持っている事が多いです。
日本語教師になるには、大学で日本語学科の専攻する必要があり、その際、教職課程を取れば国語の教員免許が取得できます。
ただ、日本語教師になる方法は他にもあり、正直大学で日本語学科を専攻して日本語教師になった人の割合は、多くはないです。
より専門的な分野で活躍したい、大学でも日本語を教えたいなどの場合は、大学院へ進学し更に深い勉強をしている先生もいますが、日本語学校で日本語を教えるのであれば、大学で日本語学科を卒業していなくても問題ありません。
私は、大学では理系の学科を卒業し、卒業後は会社員として働き、その後日本語教師になっています。
そのため、教員免許は持っておりませんが、日本語教師として働いています。
海外で日本語教師をする際に有利？
海外で日本語教師として活躍したい方について、場合によっては教員免許があると有利になる場合があります。
例えば、海外にある日本語補習校で教員として働きたい場合、国語の教員免許があると有利になる事があります。
↓下記はヨーロッパにある日本語補習校の求人です。
ただ、基本的には、教員免許がなくても日本語教師として働けるので、無くても問題ありません。
私も、イタリアで教員免許がなく日本語教師をしていますが、今まで支障があった事はありません。
海外勤務時の英語力について
海外で日本語教師をするなら、教員免許よりも英語力やその他語学力の方が必要になるかと思います。
初めて日本語を勉強する人も多くおり、やはり100％日本語だけでは、レッスンを進めるのが難しい事があります。
学習者さんからの質問も英語や現地の言語でされることも多く、簡単でも良いので語学力はあった方が有利だと感じます。
日本語教師は語学が好き？
私の知り合いの日本語教師の方を含め、やはり語学に関わる仕事をしているからなのか、日本語教師は、語学が好きな人が多い印象です。
英語教師をしつつ、日本語教師をされている方もいます。
英語以外にも、中国語、韓国語、タイ語など、日本語学習者の影響で、他の言語へ興味を持つ先生も多くいます。
私はイタリアに住んでいるためイタリア語を勉強していますが、自分が言語を勉強していると、先生のレッスンから学ぶこともあったり、また、学習者の気持ちも感じやすいので、日本語教師の先生は、ご自身も語学を勉強しているとプラスになる事が多いかなと思います。
日本語教師になっている人の経歴
日本語教師の多くは、前職があって、その後日本語教師を始めた人の割合が多く占めます。
大学卒業後、すぐに日本語教師になった人の割合の方が少ないのが現状です。
そのため、大学在学時には、日本語教師になる事を全く考えていなかった人も居ます。
【実際に私が今まで出会った日本語教師の方の経歴】
- 会社員
- 英語教師
- バックパッカー
- スポーツ選手
- 牧師
- 客室乗務員
- 空港地上職員
- 学校職員
- 看護師 など
日本語教師では、前職の経験を活かしてレッスンを行う事もできるので、日本語教師以外の経験がある方が有利になる時もあります。
また、前職の経験と絡めて「看護×日本語教師」などで、日本語でもある分野に特化してレッスンを行っている先生もいます。
日本語教師養成講座を受講しよう
大学で日本語専攻ではなかった人は、日本語教師養成講座を受講する事をおすすめします。
多少費用は掛かりますが、実際に日本語教師の先生方から教えてもらえ、教壇に立つ経験も積めます。
日本語教育能力検定試験
を受験し合格しても日本語教師にはなれますが、教科書の文字だけでの勉強では、実際に日本語教師になったから、苦労することが多いと思います。
時間やお金は少し必要になりますが、日本語教師として活躍してい来た人は、是非養成講座を検討してみて下さい。
少しでも費用を抑えたい人
日本語教師養成講座は、安くても約50万円程度します。
決して安くはないため、受講をためらう人も居るかと思います。
そんな人に、おすすめな方法が２つあります。
- ハローワーク経由で日本語教師養成講座を受講する
- 経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用する
どちらも条件がありますが、該当すれば、受講費用を抑えることができます。
日本語教師養成講座では唯一の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」であるKEC日本語学院
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