日本語教師にの多くは、日本語教師養成講座420時間を受講して日本語教師になっています。
また、日本語教師の多くは、転職・退職された方が多くおり、働きながら養成講座に通っている方もたくさんいます。
実際、私も日本語教師養成講座に通っていた時は、会社員として働いており、一部オンライン&週末のコースに通って資格を取得しました。
そこで今回は、現在社会人として働いており、今後日本語教師に転職したい方、もしくは別のお仕事と掛け持ちしていきたい方向けに、通いやすいおすすめの日本語教師養成講座をご紹介します。
社会人の方が通いやすいよう、オンラインや週末・夜間コースをメインに取り上げます。
【こんな人におすすめ】
働きながら日本語教師養成講座に通いたい人
オンラインや夜間の日本語教師養成講座を知りたい人
少しでも安い日本語教師養成講座を探している人
日本語教師養成講座はどこがいいか悩んでいる人
\30年以上の歴史と、確かな教育品質なら/
働きながら通えるの?
結論、通えます。
実際に、私も日本語教師養成講座に通っていた時は、正社員として働いており、eラーニング&週末の通学コースで資格を取得しました。
ただ、平日は仕事をして、また養成講座の勉強もして、週末は学校に通ってと、かなりハードでした。
できるだけ短期間で取りたかったため、半年で取得できる講座に通っていましたが、この期間は、週末飲みに行くのも断って、日本語教師の勉強に集中しました。
通勤の車内では、常にeラーニングを見て少しでも勉強を進める努力をしていました。
それぐらい、日本語教師養成講座の内容はボリュームがあります。
文化庁届出の420時間養成講座について
選ぶ際は必ず「文化庁届出受理講座」であるかどうかを確認するようにしましょう。
多くの日本語学校では「文化庁届出受理講座の日本語教師養成講座420時間を修了した」事が採用の条件になります。
新型コロナウイル流行以前は、日本語教師養成講座は基本的に「通学」のみ、または「一部通信やeラーニング」でしたが、コロナ渦で日本語学校もオンラインやeラーニングへの対応が進み、現在は、完全オンライン(通信講座)のみで受講することが可能な学校もあります。そのため、遠方にお住いの方でも、日本語教師養成講座の受講がしやすくなりました。
オンライン上でも、教育実習までできる学校もありますので、海外に住んでいる方も場合よっては受講可能になります。
「文化庁届出済み」でない日本語教師養成講座も存在します。
その方が受講料が安いなどメリットがありますが、日本語学校で日本語教師をしたいと考えている方は、「文化庁届出済み」の講座を受講した方がいいです。
オンラインや海外でのみ教えて行く予定の方は、必ずしも「文化庁届出済み」でなくても良いかもしれません。
どちらか悩んでいる人は、「文化庁届出済み」の講座を受講することをおすすめします。
日本語教師養成講座の種類について
現在、コロナの影響もあり、多くの日本語学校がeラーニングやオンラインを取り入れており、学び方も多様になりました。
そこで、ここでは、どのような種類があるのか見ていきましょう。
eラーニング
事前に収録されている動画を自宅などからパソコンやスマホなどで視聴して学習する事です。いつでもどこでもご自身のペースで学習できるので、とても便利で採用している所も増えてきています。
何度も見返すことができる。
オンライン授業
事前に録画された物ではなく、先生も受講者も同時にZoomなどで授業を受ける形式です。
リアルタイムですので、会話や質問をすることが可能です。一方的に動画を見るだけではなく、双方向での授業になります。
自宅から学校で行われている授業を受けれる。
通学
これはそのままですが、学校に通って授業を受けることです。
もし時間に余裕があるのであれば、実技科目だけでも通学にすることをおすすめします。
オンラインだけでは味わえない雰囲気だったり、同じ意思を持った仲間を出会えたりしますので、一部でも通学を取り入れるとメリハリもついて良いでしょう。
日本語学校の雰囲気を感じられる。
海外の養成講座
海外で開講している日本語教師養成講座もあります。
しかしながら、「文化庁届出済み」ではありません。
冒頭にも書いた通り、日本語学校で働きたいのであれば、「文化庁届出済み」の日本語教師養成講座を修了している事が条件となる事が多いです。
そのため、せっかく日本語教師養成講座を受講していも、採用条件をクリアできない可能性があります。
日本語教師として、ボランティアをメインし活動したい人、オンライン等個人で活躍したい人、海外の学校で働きたい人などには、海外で開講している講座でもよいかと思います。
「文化庁届出済み」講座より、少し安く受講できます。
ただし、少しでも日本で働く可能性がある方は、コチラの講座はあまりおすすめしません。
【海外で日本語教師養成講座を開講している企業並びに学校】
オンラインで通える日本語教師養成講座420時間
コロナの影響により、文化庁届出済みの日本語教師養成講座420時間も、オンラインやeラーニング対応が進み、現在は、かなり多くの学校で完全オンラインまたは、一部オンラインに対応しております。
遠方にお住まいの方や海外にお住まいの方も受講しやすくなりました。
完全オンラインで取得できる学校
下記の学校は、完全オンラインで養成講座420時間を完結できます。
教育実習もオンラインで行えるため、日本語教師デビュー後、オンラインで教えていきたい人には、良い練習の機会になると思います。
学校名 | 養成講座受講料 |
アークアカデミー | 462,000円(税込) |
基礎講座・応用講座はWEB講座で、eラーニングとなります。
実習講座は、通学(新宿校)も可能ですが、土曜日のZoomクラスを選択することもでき、全てオンラインで受講可能です。
尚、京都にスクーリング校舎があるので、関西にお住まいの方も受講可能です。
学校名 | 養成講座受講料 |
アルファ国際学院 | 594,000円(税込) |
理論・実践科目に加え、教育実習もオンラインで行う事ができます。
校舎は、東京、大阪、横浜、名古屋、博多にあります。
学校名 | 養成講座受講料 |
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座 | 600,600円(税込) |
理論科目はeラーニング、実践科目に関してはオンラインでの受講も可能。海外からの受講も問い合わせれば可能なようです。
全国に校舎があるので、実践科目のみお近くの校舎に通う事も可能です。
一部オンライン(eラーニング)で取得できる学校
学校名 | 養成講座受講料 |
インターカルト日本語学校 | 519,420円(税込) |
理論科目はeラーニング、実践講座教壇実習は通学で、東京校または、全国のサテライト校(福島、東京、山口、福岡、沖縄、マレーシア)で受講可能です。
学校名 | 養成講座受講料 |
大原言語教育センター | 489,000円(税込) |
理論編は、eラーニングまたは、教室でのレッスンをZoomにてオンライン受講を選択可。
実践編・実習編は通学となります。
学校名 | 養成講座受講料 |
東京中央日本語学院 | 616,000円(税込) |
理論科目をeラーニングで、実技科目は通学です。
学校名 | 養成講座受講料 |
千駄ヶ谷日本語教育研究所 | 517,000円(税込) |
理論科目の多くはeラーニング、教育実習や一部の理論科目は通学です。
学校名 | 養成講座受講料 |
早稲田文化館 | 320,000円(税込)+ 実習教材費約2万円 |
理論科目をeラーニングで、実技科目は通学です。
学校名 | 養成講座受講料 |
ルネサンス日本語学院 |
462,263円 (税込) |
理論科目をeラーニングで、実技科目は通学(東京・大阪・名古屋)です。
学校名 | 養成講座受講料 |
KCP地球市民日本語学校 | 601,500円 (学校法人のため、消費税はかかりません) |
理論科目をeラーニングで、教育実習は通学です。
学校名 | 養成講座受講料 |
学校法人アジアの風 岡山外語学院 | 612,000円 (学校法人のため、消費税はかかりません) |
理論科目をeラーニングで、教育実習は通学です。
岡山県にのみある学校です。
安く日本語教師養成講座に通うには?
少しでも安く日本語教師養成講座に通いたいと思う方も多いはずです。
実際、文化庁届出済みの日本語教師養成講座420時間であれば、正直内容には、大きな差はあまりないと思われます。
そのため、決め手となるのは「受講料」だったりする可能性もあると思います。
そこで、ここでは、少しでも安く日本語教師養成講座を受講したい人のために、3点方法をご紹介します。
①教育訓練給付金を利用する
教育訓練給付金の利用をすると、受講費用の20パーセント・最大10万円が支給されます。
全ての学校で教育給付金制度が利用できるわけではありませんので、利用を検討している方は、一度学校のHPを確認したり、問い合わせてみる事をおすすめします。
(参考:厚生労働省 教育訓練給付制度のご案内)
支給の対象となる方
(1)雇用保険の一般被保険者
教育訓練給付制度を初めて利用する場合は、受講開始日において雇用保険の一般被保険者であった期間が1年以上の方が対象になります。(目安:入社2年目)
以前に給付制度をご利用された場合は、前回の受講開始日から、雇用保険の一般被保険者としての期間が3年以上経過していれば再度受給が可能です。
(2)雇用保険の一般被保険者であった方
受講開始日において、離職日の翌日(一般被保険者資格を喪失した日)以降、から受講開始日までが1年以内であり、上記(1)を満たしている方。
ご自身の雇用保険の加入期間がよくわからないなど、受給資格の有無が不明な方は、住所地管轄のハローワークで受給資格の有無を必ずお確かめください。
講座修了の要件(文化庁届出講座の要件に基づく)
(1) 各科目80%以上を履修すること
欠席が多いと、要件から外れてしまいますので、出席が満たすように振替制度が使えるかなど、受講前に学校に確認しておくといいでしょう。
(2) 模擬授業を行い、実技科目の課題を提出すること
各科目の成績は100点を満点とし、A(85点以上)、B(75点以上)、C(60点以上)、D(60点未満)で評価します。担当教師が成績を評価し、成績がCレベル以上の場合に修了の認定をします。
②ハローワークの求職者支援制度を利用する
ハローワークの求職者支援制度を利用して、日本語教師養成講座を受講すると50万~60万円程度かかる費用が、教科書代2万円のみで受講できます。
ハローワーク求人検索サイトから探すことができます。
ただし、常に全国的に応募があるわけでありません。下記に、例として検索した際にヒットした物を載せておきます。
この時期も、日本語教師養成講座は大阪で1件のみでしたので、都合がつく場合は利用できる可能性があるという事になります。
ハローワークの日本語教師養成講座は、平日の時間帯に通うことになります。
約半年程度、毎日平日の時間が空いていないと、利用するのは難しいです。
尚、職業訓練に応募するためには、ハローワークに来所が必要です。受講申込みについては、住所地を管轄するハローワークにお越しのうえ、ご相談ください。
③日本語教育能力検定試験を受ける
「日本語教育能力検定試験」は、公益財団法人日本国際教育支援協会が毎年1回、10月に行っている、日本語教育に関する基礎的な知識・能力を検定する試験のことです。
受験料は、17,000円(税込)ですので、日本語教育能力検定試験参考書を買ったとしても、かなり安く日本語教師になる事ができます。
日本語教師養成講座に通うには、少し高すぎると感じる方は、検定試験の合格を目指してみるのも一つの方法です。
週末or夜間コースがある日本語学校
現在、社会人で働いている人は、平日の昼間に学校に通う事はできませんよね。
そこで、週末や平日の夜の時間帯にも養成講座を開講している学校を紹介します。
働きながらなので、割とハードスケジュールになると思いますが、日本語教師養成講座に通っていた時期は、今思えば充実していた感じます。
学ぶ内容はとても興味深いので、少し大変でも通う甲斐はあると思います。
尚、今回ここに記載するのは、東京周辺で通える講座をメインにご紹介します。
それ以外の地域の日本語学校をお探しの方は、コチラからご確認下さい。
学校名 | 平日夜or週末 |
インターカルト日本語学校 | 土曜日 |
アークアカデミー | 土曜日(Zoom講座) |
大原言語教育センター | 平日夜・土曜日(参考:講義日程表) |
早稲田文化館 | 土曜日・日曜日 |
東京中央日本語学院 | 土曜日 |
ルネサンス日本語学院 | 平日夜・土曜日 |
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座 | 土曜日・日曜日 |
KEC日本語学院 | 平日夜・土曜日・日曜日 |
京進ランゲージアカデミー | 平日夜・土曜日・日曜日 |
ニューヨークアカデミー | 平日夜・土曜日・日曜日 |
東京明生日本語学院 | 平日夜(火・水・金) |
東洋語学学院 | 平日夜・土曜日 |
千駄ヶ谷日本語教育研究所 | 平日夜 |
拓殖大学 | 土曜日 |
鹿島日本語教師養成センター | 土曜日・日曜日 |
※ニューヨークアカデミーの、eラーニング日本語教師養成講座(通信制)は、文化庁届出済みではありませんので、ご注意ください。
まとめ
今回は、社会人の人が働きながら通える日本語教師養成講座を紹介しました。
コロナの影響で、多くの日本語学校がオンライン対応をしたため、以前よりもeラーニングやZoomなどを取り入れている学校が増えています。
そのため、遠方にお住まいの方も受講しやすくなりました。
日本語教師資格は、今後国家資格化する予定ですので、少しでも興味のある方は、是非受講を検討してみて下さい。