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【体験談】私が1年目の新米日本語教師時代にやって良かった事&大変だった事|乗り切った方法も

【体験談】私が1年目の新米日本語教師時代にやって良かった事&大変だった事|乗り切った方法も
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日本語教師養成講座を修了して晴れて日本語教師になれても、正直、楽しい日々が待っているわけではない事が多いのが現状です。

日本語教師は最初の1年~2年目あたりがかなり大変だと思います。

どんな仕事でも慣れるまで大変なのは同じですが、非常勤講師を含めフリーランス的な働き方をしている方が多く、割と一人で悩んでしまいやすい傾向にあります。

そのため、途中で辞めてしまう方もいます。

そこで今回は、私が1年目の新米日本語教師時代に直面した壁ややってよかった事を紹介します。

これから日本語教師なる予定の方や、今新米日本語教師で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

【こんな人に読んでもらいたい】

  • 日本語教師になる予定の方
  • 新米日本語教師の方
  • 日本語教師になりたい方

日本語教師の資格取得後

日本語教師の悩み

私は、日本語能力試験試験合格と日本語教師養成講座修了後に、留学生対象の学校と生活者向けの学校の2校を掛け持ち、日本語教師をしていました。

それ以前は、無資格で数年行っていましたが、この記事では、資格取得後の最初の1年の時の事を書きます。

また、日本語学校に勤務していた時の話ですので、オンラインレッスンのみを検討している人には、少し的外れな事もあるかもしれません。ご了承ください。

当時は、レッスン数もかなり持っていたので、休みの日も日本語の事を考えて、結構大変でした。

日本語教師の前は、会社員でしたので、教師という仕事も始めてて、色々と戸惑う事がありました。

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新米時代に大変だった事5選

まずは、私が大変だったなと感じた事を5つ紹介します。

①授業準備

私が通っていた日本語教師養成講座では、主に「みんなの日本語」を使っていました。

留学生対象の学校では、みんなの日本語だったので、良かったのですが、生活者向けの学校では「初級日本語 げんきを使っており、基本の動詞の形も異なり、勉強する単語や文型の順番なども異なり、ある程度頭に入るまでは大変でした。

初級日本語 げんき」について

文法の説明と新出単語には英語で説明があり、英語圏の初級の方(英語が分かる方)にはおすすめの教科書の一つです。

1と2がありますが、みんなの日本語と比べると、勉強する文型や動詞の形は少ないです。

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②クラス運営

私の様に、初めて「教師」という職業に就く方にとっては、教壇に立つという事自体がかなり緊張する事に感じる方も多いと思います。

既に緊張している状態なので、準備した通りに進められず、時間が足りなかったり余ったり、最初の頃は中々上手くいかないと思います。

また、クラスによっては、あまり学習者さんが授業を聞いてくれない事があります。

留学生のクラスでは、1クラス最大20人で人数も多く、全員がしっかり授業を聞いてくれるわけではありません。

私は最初の頃、自分の授業が良くないから、聞いてくれないのだと自分を責めていました。

しかし、必ずしも、先生の授業が悪いという訳でもないので、あまり、自分を責めすぎない方がいいです。(先生のメンタルがやられてしまう可能性があります)

留学生の中には、日本でアルバイトをしてお金を稼ぎたいという目的の人もいます。(留学生ビザは、通常最大20時間/週可能です。)

その様な方は、アルバイトで疲れて、学校で寝ている事もあります。

同じ内容でも、クラスによって例文を変えてみたり、ゲームを取り入れてみたりなど工夫が必要にある場合もあり、最初の頃はうまくクラス運営ができず悩むかもしれません。

割と1つのクラスを複数の先生で受け持つことが多いと思います。

クラス運営や授業の仕方などで悩んだら、まずは同じクラスを受け持っている他の先生に相談してみると、アドバイスをもらえたりすると思います。

また、クラスには担任の先生がいますので、担任の先生に色々聞いてみても良いと思います。

③学生とのコミュニケーション

一概に「学生」と言っても、留学生以外の方、いわゆる生活者は、自分よりも年の上の方もいます。

なので、私は「学生」ではなく「学習者」と呼ぶようにしているのですが、学習者さんとのコミュニケーションで悩むこともあります。

留学生はおおむね、10代後半~20代前半の人が多いので、結構話しやすいかと思います。

しかし、生活者となると、子供からお年寄りまで幅広く、また職業も様々なので、時には、先生ご自身とは異なるタイプの学習者さんを受け持つこともあります

この様場合、うまく学習者さんとコミュニケーションができず、場合によっては、クレームに繋がってしまったりすることもあるので、先生側としては、少しストレスに感じる可能性があります。

私も少し対応が難しいなと感じる方を受け持ったことがあります。

その方は、日本語レベルは初心者でしたが、会社では重役レベルの方で、そのギャップがジレンマで、最終的にはクレームを受けてしまいました。

クレーム内容としては、「こんな簡単な事じゃなくて、ビジネスで使える事を教えてくれ」と言った内容でした。

この時、私は日本語教師として初めてクレームをもらい、やや精神的にやられてしまいました。

クレームを受けたら真摯に対応し、きちんと会話をし、次へ繋げられるようにしましょう。

あまり考え過ぎると先生側が疲れてしまいますので、ステップアップ一つだと捉えて、引きずり過ぎないようにすると良いかと思います。

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④バリエーションの少なさ

先に挙げた、授業準備やクラス運営と関連しますが、養成講座などで学んだ事をふんだんに取り入れたとしても、何か物足りなさを感じてしまう事もあると思います。

  • 何となく、毎回同じパターンの授業になってしまいがち。
  • 似たようなゲームばかりしがち。
  • 同じような問題ばかり作りがち。

最初の頃は、授業準備をすることに追われ、内容を俯瞰する余裕がないことも大いに考えられます。

そのため、毎回自分の授業に満足できず、モヤモヤしたり、スッキリしない事も多いと思います。

私自身、最初の頃はその様な事が多くあり、その時は、他の先生にアドバイスをもらったり、他の先生の授業を見学したりしました。

他の先生の授業を見学するのは、少し難しいかもしれませんので、Youtubeやインスタなどで動画を挙げている先生の授業を参考にしたりした時もありました。

自分の授業を俯瞰して見れるようにすると、より良い授業が作れるのかなと感じます。

⑤孤独

もし学校で常勤講師として働いているのであれば別ですが、非常勤講師だと結構孤独を感じやすいと思います。

私も2校をかけ持って教えていた際は、どちらの学校でも非常勤講師でしたので、新米でありながらも、あまり頼れる人が居らず、一人で悩んでいました。

私の勤務していた学校では、最初の数か月だけは、OJTの様な制度があり、教案チェックなどしてもらえました。

OJTを担当してくれた先生は、「何か困っている事はありますか」「なんでも聞いてください」などと親切に言ってくれたのですが、この時は、そんな事を考えたり感じる余裕もないぐらい毎回がいっぱいいっぱいでした。

レッスンを持ち過ぎていたのかもしれませんので、最初のうちは、少し抑え気味ぐらいでレッスンを持った方がいいかもです。

新米時代にやってよかった事5選

大変だったことも多くありましたが、今思えばこの時期にしてよかったと感じる事もあります。

①質問・相談をする

新米先生の特権としては、どんな質問をしても「新米だから」という事で許されるという点です。

例えば、教師歴10年の先生が「て形の教え方を教えてください」なんて質問したら、「何を今までしてきたの?」となってしまいますが、新米先生だったら、「新米だもんね。不安だよね」という温かい目の元、先輩先生はやさしく教えてくれると思います。

他にも、ちょっとした言葉の違いや使い方など、自分で調べてもよく分からなかったり、伝え方に悩んだら、先輩先生に聞くことをおすすめします。

先輩先生方も同じような経験をしてきているはずですので、その上で素敵なアドバイスをしてくれると思います。

「こんな事、聞いちゃまずかいかな…」など引き目を感じなくていいと思います。

何でも質問してOKなのは、新米時代だけで、歴を重ねる事に、質問しずらくなっていきます。分からない事は、早めに解決できると◎です。

②他の先生と交流する

日本語教師・業務委託のメリット&デメリット

先ほど大変だった事の中で「孤独になりやすい」と記載しました通り、特に非常勤講師だと他の先生との交流が少なく、自分から色んな先生と交流をしていかないと、孤独になりやすいです。

少し時間だ経つとよく顔を合わせる先生や、近くに座っている先生など見えてくると思うので、是非、自ら声をかけてみると◎です。

  • 「ここの学校での勤務は長いんですか」
  • 「日本語教師は長くされているんですか」
  • 「○○ってどうしたらいいんですか」など

ちょっとした事を聞いてみると「新しい先生ですか」などと話をしてくれてるはずです。

私が今まで出会ってきた日本語教師の先生方は、皆さん、本当にやさしい人で、無視されたり、意地悪されたりなどといった事はありません。

もちろん絶対ないとは言えませんが、日本語教師をされている方の多くは、誰かの役に立ちたい、困っている人を助けたいなどの気持ちを持っている人が多いと感じますので、優しい方が多い印象です。

③研修や勉強会に参加する

学校によっては、定期的に研修や勉強会を開催していたりします。

最初のうちは、参加できるものには参加してみると良いです。

普段、交流がない先生ともであれるチャンスでもあるので、積極的に参加してみると良いと思います。

また、企業や出版社、市区町村が行うセミナーなどもありますので、色々チェックしてみるといいです。

上記サイトには随時セミナー情報が更新されています。ご興味がありましたらチェックしてみてください。

④自分の授業を評価してもらう

これは、正直好きではないのですが(できればされたくないのですが…)、客観的に自分の授業を見るためには、先輩先生などに、オブザーバーとしてクラスに入ってもらい、見てもらえると良いと思います。

オンラインレッスンを行っている方は、録画機能を使って、自分のレッスンを録画してみるのも良いかと思います。

現在は、オンラインレッスンのみですので、たま~に学習者さんに了承を得て録画をしていますが、自分で見返すのは、結構嫌なものです(笑)

なので、レッスン時間全てではなくて、例えば30分だけなど決めて、録画して見るもの一つの手だと思います。

これは、見て落ち込むのではなく、今後の改善策を知るための材料という感覚で見るといいのかな?と感じます。

⑤たくさんレッスンをする

先ほど、「少し抑え気味ぐらいでレッスンを持った方がいいかもです。」と書いたのに矛盾しているじゃん、と思われてしまうかもですが、抑えすぎもあまりおすすめしません

『習うより慣れろ』という言葉通り、やはり教壇に立ったり、色々なテキストを使って経験を積むことが、のちにとても役に立つと思います。

ただ、私の様に最初からたくさんレッスンを詰め込むのではなく、少し様子を見て、徐々にレッスン数を増やしていった方が、先生ご自身へのストレスが軽減されるのではないかと感じます。

また、ビビッて週1回程度しかレッスンをしないと、経験する機会が少なすぎて、いつになっても「みんなの日本語」の全ての文型を教え終わらない、なんてことになりません。

「みんなの日本語」が全てではありませんが、目安として、早めに「みんなの日本語1&2」が概ね全て教え終われるようにすると良いと思います。

 

新米日本語教師へ

私の経験を踏まえて、これから日本語教師になる方、または現在新米の先生方にお伝えしたい事を3つまとめました。

①完璧じゃなくてOK

オンライン日本語教師は未経験でもOK?

最初は、完璧に授業をしなきゃを張り切っていても、いつか限界が来ます。

私は日本語教師を初めて11年ですが、未だに「完璧な授業とは?」という問いを常に持っています。

また、教える相手や内容によっても完璧が異なります。

ご自身を追い詰めないためにも、新米時代は、過度に完璧を求めすぎなくていいと思います。

②先生仲間を作る

学校や企業に業務委託契約であっても所属していれば、何かしらで他の先生と関わる機会があるかと思います。

是非、そんな際には、先生達と関わって、連絡先を交換したりできると◎です。

あなたの悩みは、結構他の先生も感じていたりするので、共感してもらえることが多いと思います。

それだけでも、心が軽くなったり、考え過ぎたりするのを防げると感じます。

③何よりも「学習者さん」を大切に

日本語教師・留学生・留学生以外

私は、日本語教師の先生方もとても大切なのですが、私たち日本語教師は、学習者さんがいないとそもそも仕事ができませんよね。

なので、常に「学習者さん」に耳を傾けられる先生でいてほしいと思います。

先に書いた通り、中には、ちょっと対応に困る方や、難しい方もいると思います。

ただ、多く日本語教師の方は、前職をお持ちですので、今までのご経験から、その様な方の対応もうまくできるのではないかと思っています。

まとめ

今回は、私が1年目の新米時代にやってよかった事や大変だった事を紹介しました。

正直、1年目(いや、2年目あたりも)毎日慌ただしく、あっという間に終わってしまうのではないかと思います。

中々自分を振り返ったり、自分の授業を俯瞰して考えたりする時間がないかもしれません。

ちょっと疲れたな、なんて時は、同じ日本語教師の先生仲間と飲みに行ったりすると、色んな話ができて、気持ちがスッキリするかもしれませんよ。

この記事が、何か皆様のヒントになれば幸いです。

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