「フリーランス日本語教師」と聞くと良いイメージを持つ人も多いと思います。
また、オンラインでレッスンであれば、日本国内だけでなく海外に居ながらもレッスンができるので、かなり自由な生活ができます。
私は、フリーランス日本語教師となって7年ぐらいで、コロナ以前と以降の両方を経験しました。
オンラインレッスンもコロナがきっかけで、かなり多くの学校が企業が導入を始めました。
そのため、現在は、以前と比べると、オンライン日本語教師の求人も多く見かけけるようになったと感じます。
そこで今回は、今後フリーランス日本語教師としてオンラインレッスンをメインに行っていきたいという方向けに、私のリアルなスケジュールや事情を紹介します。
【こんな人に読んでもらいたい】
- フリーランス日本語教師になりたい人
- オンラインレッスンをしたい人
- 日本語教師になりたい人
フリーランス日本語教師の多様な働き方
フリーランス日本語教師と一概に言っても、多様な働き方があります。
自分のライフルタイルに合った働き方を選択できるのも魅力の一つです。
レッスンスタイル
フリーランス日本語教師と聞くと、オンラインレッスンを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、オンラインレッスンだけではありません。
- 対面レッスン
- 家庭教師(学習者さんの自宅へ行く)
- 出張レッスン
- 動画作成(Youtubeなど)
割合的には、オンラインレッスンを行っているフリーランス日本語教師の方が多いのかもしれませんが、それ以外にもレッスンスタイルは色々とあります。
介護や子育てをされている方でも、空いている時間にレッスンを行うことも可能です。
働く場所
働く場所は、レッスンスタイルと関連する事が多いですが、割と自由です。
例えば、オンラインレッスンであれば、安定したネット環境と静かな環境さえあれば、どこで行っても大丈夫です。
また、家庭教師や出張レッスンでは、ご自宅から近い所を選べば、通勤の苦労も軽減できます。
更に、動画作成を行うのであれば、一回動画を取ってしまえば、それでOKです。(もちろん、たくさんの人に見てもらうなどの工夫は必要ですが)
何よりも、自宅からでもレッスンができるので、通勤時間がかからないのは、忙しい方には魅力的ですよね。
レッスン以外の業務
日本語教師は、レッスン以外の業務もあります。
特に、フリーランスとなると、全て自分で行わなければいけませんので、その点も念頭に置いておくといいです。
【主な日本語教師のレッスン以外の業務】
- レッスン準備・教材作成
- 生徒募集・広報活動
- 生徒管理・コミュニケーション
- 事務作業・経理
- 自己啓発
上記以外にも、細かい作業はあると思います。
私がフリーランス日本語教師となって、特に意識して取り組んでいる事は「自己啓発」です。
フリーランスだと、常に一人で、自分の考えややり方に偏ってしまいがちだと感じます。
視野を広げる、新しい情報を入手するためにも、セミナーに参加したり、本を読んだりなど、自分の色に染まりすぎないように心がけています。

フリーランス日本語教師の1日
私は、フリーランス日本語教師として、対面レッスンとオンラインレッスンを行ってきました。
一時期は、どちらも行っていましたので、ある時期のスケジュールを紹介します。
対面×オンラインレッスン
対面もオンラインも行っていた時は、日によって一方だけだったり、両方していたりしていました。
週6日働いており、通勤時間中に、授業の事を考えていたりと、結構大変でした。
日によっては、レッスンが連続していないので、夜遅くに帰宅する事もありました。
【ある日のスケジュール①】
午前中:対面レッスン(45分×4コマ)
午後:オンラインレッスン(50分×3コマ、60分×1コマ)
【ある日のスケジュール②】
午前中:対面レッスン(50分×2コア)
午後:対面レッスン(50分×1コマ)
夕方:出張レッスン(60分×2コマ)
この時は、3校掛け持ちをしており、対面レッスンと出張レッスン、オンラインレッスンの3種類を行っていました。
学校とは、業務委託契約を結んでおりましたので、完全にフリーランスではありませんでしたが、ほぼフリーランスと同じような感覚で働いていました。
オンラインレッスンのみ
オンラインレッスンのみになったのは、コロナがきっかけでした。
全ての対面レッスンが中止になり、オンラインのみになったのを機に、これ以降、オンラインレッスンのみを行っています。
【ある日のスケジュール①】
9:00-9:50 1コマ目
10:00-10:50 2コマ目
12:00-12:50 3コマ目
13:00-13:50 4コマ目
16:00-16:50 5コマ目
18:00-18:50 6コマ目
【ある日のスケジュール②】
9:00-9:50 1コマ目
10:00-10:50 2コマ目
13:00-14:50 3,4コマ連続
15:00-16:00 5コマ目(60分)
オンラインレッスンのみになってからは、最大1日7コマ持っていた日もありました。
学校と業務委託契約で働きながら、プラットフォームを利用したり、また個人でSNSで集客をしてレッスンをしていたりしていました。
1日の中に、上記が混じっているので、どの生徒さんがどこ経由でレッスンを申し込んできているかを間違えずに把握しておく必要がありました。

レッスン数を決める
オンラインレッスンのみになって最大1日7コア(1コマ50分~60分)を行っていましたが、これを週5日行うのは、結構大変だと思います。
週に数日7コマレッスンをする日があっても良いと思いますが、毎日7コマは疲れます。
授業準備をする時間が取れない可能性が大きいです。
私は、週6日レッスンをしていましたが、日曜日(休みの日)も、授業準備に追われ、正直、ほぼ毎日働いているのと同じような状況でした。
ご家庭をお持ちの方は、厳しいと思いますので、授業準備時間を鑑みてレッスン数を決めるといいです。
最初のころは、塩梅が分からないかと思いますので、気持ち少なめにしておいたほうがいいです。
慣れてきたら、増やしたりして、自分がいっぱいいっぱいにならないように気を付けてください。
メリット&デメリット
ここまで、様々な働き方やリアルなスケジュールを見て来ましたが、これらを踏まえて、フリーランス日本語教師のメリット&デメリットについて考えていきましょう。
メリット3選
私が感じるフリーランス日本語教師のメリットは下記のとおりです。
- 多様な働き方がある
- 教えたい事を教えられる
- 副業としてもOK
フリーランス日本語教師であれば、自分に合った働き方を選択できるので、時間に制限のある方や、副業として始めたい方にも始めやすいと思います。
また、一概に「日本語を教える」と言っても、範囲は幅広いです。
学校や企業に所属していると、決められた教科書・範囲を教える事が多いと思いますが、完全にフリーとなると、自分が教えたいところだけを教える事も可能です。
そのため、ストレスも少なく授業準備も軽減される可能性はあります。
デメリット3選
フリーランス日本語教師は、メリットだけなくデメリットもあると感じています。
- 収入の安定が難しい
- 孤独になりやすい
- 生徒対応等レッスン以外の業務の負担
これは、日本語教師というよりもフリーランスの方であれば、割と似たような気持ちを抱いている人が多いのではないでしょうか。
昨今、SNSやネットでは「無資格でも日本語教師で月収○○円」などとの謳い文句が見られますが、短期的にできたとしても、長期的にみるとそれを維持し続けるのは難しいと思います。
安定した収入源を作り上げるまで、割と苦しいと感じる時期があると思います。
また、生徒さんの集客や、クレーム対応等、全て自分で行う必要があるので、少しストレスが溜まりやすいかもしれません。

まとめ
今回は、私のフリーランス日本語教師としてのリアルなスケジュールを紹介しました。
経験上、フリーランス日本語教師として安定して長期的に活躍していくには、少し時間がかかると思います。
また、レッスンだけに頼るのではなく、レッスン以外(教材販売や動画作成など)でも収入を得られるようにできると、より安定しやすいのではないかと感じています。
この記事が、今後フリーランス日本語教師になりたい方のヒントになりますと嬉しい限りです。
