日本語を教え始めたばかりの先生、初級学習者向けのクラスで、もっと効果的で楽しい授業を作りたいと考えていませんか?
多くの日本語学校や大学で採用されている教科書『げんき』(第3版)は、会話と文法をバランス良く学べる教材です。
しかし、「どのように教案を組み立てたらいいか分からない」「学生がもっとアクティブに参加できる授業にしたい」と悩む先生も少なくありません。
そこでここでは、私の実体験を元に、『げんき』を使った授業で役立つ教案作成のヒントと、すぐに使える無料ダウンロード教材を紹介します。
単なる文法説明に終わらない、学生の「できた!」を引き出す授業を作りたい方に読んでもらえると嬉しです。
【こんな人に読んでもらいたい】
- げんきの教科書を使って教えている/教えたい人
- 初級者向け日本語レッスンをしている/したい人
- 教案作成のヒントを探している人
この記事は、げんきのテキストをお手元に用意して照らし合わせてみると、より分かりやすい内容になっています。
げんき(GENKI)第15課の学習事項
初級日本語げんき第15課の学習項目は下記の通りです。
- 意志形
- 意志形+と思っている
- ~ておく
- 名詞修飾
新しく意志形を勉強します。また、名詞修飾も習うため、より作れる文章も広がります。
中には、新出語彙を忘れて来る人もいるので、過去の課も含め、必要でしたら、語彙の復習をしたり、意志形の練習を、過去の語彙を使って行うなどして、定着を図れると◎です。
①意志形
まずは意志形の作り方を勉強し、その後、SFを使ったカジュアル会話練習をする良いと思います。
第5課と第6課で「~ましょう(か)」を習っていますので、この文をを使って導入をしても良いですね。
それぞれ意味が異なりますので、使うのであれば、意味が違う事が分かるように導入しましょう。
下記⇓は、動詞の活用をまだ教えたことのない人、教え始めたばかりで、全ての形分教材が手元にない人、何か参考にしたい人などにおすすめです。
ちょっと気になったら合わせてチェックしてみて下さい。

②意志形+と思っている
ここで学習者さんから聞かれる質問が「SF+と思います」との違いです。
「意志形+と思っています」は、話者自身がそれをしようと思っていて、主体が同一です。
一方、「SF+思います」は、「思います」は話者(私)ですが、SFの主体は話者でなくても使えます。
《例》
友達は、来年、留学しようと思っています。⇒思っているのは友達
友達は、来年、留学すると思います。⇒思っているのは私
げんきのサイトにも、追加アクティビティがありますので、必要に応じて使用してみて下さい。
③~ておく
意味は割とすぐ理解してもらえると思いますので、ここでは「~ておく」の変化バージョンをたくさん練習してみると良いと思います。
- ~しておかなければいけません。
- ~しておかなきゃいけないんです。
- ~しておいたほうがいいと思います。
- ~してみたらどうですか。 など
今まで勉強してきた文法を使うと、色んな言い方ができます。
この様に、学習者さんにも、1つずつの文法だけで使うのではなく、合体させて使うと、より幅広い表現ができる事を伝えると、良いと思います。
一つの質問で、色んな意見が出そうな質問ができると良いです。
《例》
- 日本は地震が多いです。何をしたらいいですか。
→水を買っておきます/保険に入っておきます。など
- 今度、家族が日本に来ます。何をしておきますか。
→部屋を掃除しておきます/バスの時間を調べておきます。など
- 明日、初めてのデートです。何をしたらいいですか。
→お風呂に入っておいたほうがいいですよ。/レストランの予約をしておいたほうがいいですよ。
④名詞修飾
今までは「形容詞⁺名詞」のみでしたが、ここで「動詞+名詞」もできる事を学びます。
《導入例》
これは、お菓子です。朝、コンビニで買いました。
⇓
これは、朝、コンビニで買ったお菓子です。
※修飾さる単語は後ろに来ます。
対面レッスンであれば、学習者さんの持ち物などを使って、練習しても良いですね。
絵カード&イラスト
初級の時は、絵カードやイラストを有効に活用して、目からの情報もたくさん取り入れると◎です。
げんきのテキストは対応している絵カードがありますので、購入してみても良いと思います。
その他、私のサイトにもイラストがあり無料ダウンロードできますので、良かったら使ってください。


無料PDFダウンロード教材
第15課の文法を使った練習問題を考えてみました。
良かったら参考にしてみてください。
