「海外で日本語教師をしたい」
「ヨーロッパで日本語教師をしたい」
でも、どうしたらいいか分からない。
そんな声をよく聞きます。
まず、大前提として、ヨーロッパで日本語教師をするのはアジア圏と比べると難しいです。
求人数も少なく、ビザ取得も難しいのが現状です。しかし、可能性はゼロではありません。
そこで今回は、私が知っている知識全てを盛り込んで、ヨーロッパで日本語教師をする方法をご紹介します。
【こんな人に読んでもらいたい】
ヨーロッパで日本語教師をしたい人
海外で日本語教師をしたい人
ノマド日本語教師になりたい人
海外で働きたい人
20代ならワーホリを使え!
もしあなたが20代なのであれば、是非ワーホリを使ってヨーロッパに来ることをおすすめします。
ヨーロッパでの日本語教師の求人では、中々ビザサポートをしてもらえる事が少ないため、ビザは自分で取得する必要があります。
ただ、ご存知の通り、ビザ取得は決して簡単ではありません。
ですので、20代であれば誰でも利用できるワーホリビザを活用すると良いです。
2024年7月現在、ヨーロッパでは、下記の国へワーホリで行くことができます。
- フランス
- ドイツ
- イギリス
- アイルランド
- デンマーク
- ノルウェー
- ポルトガル
- ポーランド
- スロバキア
- オーストリア
- ハンガリー
- スペイン
- アイスランド
- チェコ
- リトアニア
- スウェーデン
- エストニア
- オランダ
- フィンランド
- ラトビア
- ルクセンブルク
(参照:外務省HP)
ワーホリの期間は、概ね1年ですが、それでも希望の国に長期的に滞在できる絶好のチャンスです。
ワーホリ中の働き方によっては、その後就労ビザへの変更もできるかもしれません。
ポーランドがおすすめ
ヨーロッパの中でも、ポーランドにあるICHIGOという日本ビジネス文化センターでは、定期的に日本語教師を募集しております。
ポーランドは、ヨーロッパの中でも親日の国として知られており、日本語の学習者も比較的多めになります。
ヨーロッパで日本語教師をしたい人は、是非チェックしてみると良いと思います。
国際交流基金
ご存知の方も多いと思いますが、国際交流基金では、海外での日本語教師を募集しています。
ヨーロッパだけでなく、アジアや欧米など世界中の国があります。
時期により、募集される国は異なりますが、ヨーロッパの国も割とあります。
2024年度海外派遣 日本語専門家 公募のお知らせをチェックしてみて下さい。
国際交流基金では、日本語教師の資格を持っている人のみが対象です。
(日本語パートナーズは除く)
日本語指導助手の面接について
実は、私は過去に日本語指導助手に応募し、面接を受けた事があります。
(結果は、残念ながらコロナでその年度の派遣は中止となって行けませんでした。)
少し前の情報ですので、現在とは、少し異なる可能性があります。
あくまでも参考として読んでもらえると嬉しいです。
①応募
まず、応募書類ですが、国際交流基金指定の応募用紙があります。
これが、ワードで約10ページ程度あります。
これを埋めるので割と時間がかかりますので、締め切りに間に合うように書き始める事をおすすめします。
ここには、日本語教師関連の経歴、その他の職歴や、質問事項への回答など盛りだくさんで、しっかりみっちり書かなければいけません。
②一次審査の結果通知
書類選考が第一次審査となり、その結果は郵送されてきました。(現在はメールで通知が来るようです)
一次審査通過となったら、次に二次審査の面接&模擬授業となります。
模擬授業の内容は、事前に知らされ、その中から自分で選んで教案を作ります。
私の時は、概ねどのレベルでも、どの教科書でもOKでしたので、私は自分の得意な文型で行いました。
③模擬授業について
教案は50分授業を想定して作成しますが、模擬試験は5分のみです。
この5分は、50分授業のどの部分を行っても良いという指示でした。
私は、最初の導入を行いました。
部屋には、試験官が4名ほどおり、事前に全員分教案を印刷して持って行く必要がありました。
ホワイトボード・磁石・ストップウォッチ(5分きっかり計ります)がありましたが、PCは無かったので、絵カード等必要であれば持って行くといいです。
試験官の先生方を前に、模擬授業をするのは、言うまでも無く大変緊張しました。
(現在は、オンラインで行われているとの情報がありますので、ご確認下さい)
④二次審査の結果通知
こちらも、郵送で送られてきました。
見事通貨となった際は、事前研修への参加が義務となります。
研修日程は、求人情報に既に記載されていますので、応募する時に確認しておくと良いです。
事前に、行きたい国を第3希望ぐらいまで申請する事ができます。
面接時に、何故その国に行きたいのか、その国に行って何ができるのかを考えておくと良いです。
また、もし第一希望の国へ行けなかった場合、第二希望や第三希望の国へ派遣されても良いか、という質問も受けました。
インターンシップ
ヨーロッパの国での日本語教師の求人は多くありませんが、インターンシップを行っている会社があります。
ボランティアやインターンシップの場合、未経験や資格が無くても応募できる事もありますので、現在、日本語教師の資格を持っていない人も、トライしてみることができます。
【ヨーロッパの国でボランティアやインターンシップを紹介しているサイト】
- BBI(株式会社Big Bridge International)
⇒ドイツでのボランティアができます。 - インターナショナル・インターンシップ・プログラムス(iiP)
⇒海外教育交換プログラム・カレッジプログラムがあり、北欧諸国(フィンランド・スウェーデン・デンマーク・ノルウェー)など、かなり多くの国を選択することができます。
インターンシップですが、斡旋会社にはお金を払う事なります。
決して安い金額ではないので、本当にその国で日本語教師のインターンシップをしたいのかどうか、検討した方がいいと思います。
オンライン
昨今流行りの、ノマドワーカー。
日本語教師としてノマド生活を送っている方も増えてきているようです。
オンラインでレッスンであれば、世界中どこに居ても教える事ができますよね。
【集客(学習者を獲得する)方法】
- プラットフォームへの登録
- 企業と業務委託を結ぶ
- SNS等を使い集める
収入を得るには、学習者を集める必要があります。
その方法として、上記3つがメインになります。
ただし、①のプラットフォーム利用の場合、既に多くの日本語教師が登録してる事や、手数料が引かれるなどのデメリットもあります。
SNSを使って、自分がレッスンをしているという事を広めるなど工夫が必要になります。
現地採用
ヨーロッパでの日本語教師の現地採用は、残念ながら多くないです。
また、既にその国に住んでいる人、つまり働けるビザを持っている人が対象となる事が多いため、かなり狭き門だと思っておいた方がいいです。
また、日本語での求人よりも、その国の言語(イタリアならイタリア語など)で求人が出ている事もあるので、一定程度、現地の言葉が話せないと求人を見つける事すらできない可能性があります。
それでも、ゼロではないので、下記にて、過去に現地の日本語教師の求人が載っていたサイトをまとめました。
【日本語の求人サイト】
まとめ
今回は、ヨーロッパで日本語教師をする方法をご紹介しました。
求人数は多くないですが、本気でヨーロッパで日本語教師になりたいなら、常に求人を検索しておくと良いです。
また、最終的に違う国に居たと思っても、最初は入りやすい国からスタートするのもアリだと思います。